くらげ travel

ちょっと気が向いたので、旅行記を。

天華さんのお茶会に行ってきたよ~~~~~!!!

天華さんのお茶会に行ってきたよ~~~~~~~~!!!!!

ということで、天華さんのお茶会レポです。ほぼすべて、私のメモに準拠してお届けします!!が、一部ツイッターの皆様による素晴らしき速報レポ、感想を読んで記憶を補強しています。そして、潤色という名の虚飾や誤解や妄想が入っていると思いますあしからず。ところどころ私の感想も入ってます。頑張ったけどニュアンス程度にしかなりません!本物の言葉は天華さんだけのものなので。SNSの向こうに真実はないので!!本当の天華さんに会って!!ぜひ1回、お茶会に行ってみて~~~~!!!

お茶会を教えてくださった方、お誘いくださった方、ご一緒させていただいた方、お茶会を開いてくださった天華さんの会の方、何より2回公演後にハイテンションでお会いしてくださった天華さんにありったけの感謝を込めて、レポをお届けします~~~!!

 

○ご登場!

会場後方の扉から盛大にご登場!参加している皆さんと天華さんでうわぁ~~~!!!!ってお手をブンブン振りながらのご入場。

通路席だったので壇上に到着するまでに真横を通られて、本物の天華さんをより感じられました。天華さんって現実に存在するんだ………。

龍の宮以来4年ぶりのお茶会ということで「オリンピックじゃん!」、会場が広くオペラグラスをのぞく方がたくさんいて「オペラグラス!!凄いね!!」、オープニングの挨拶を振られて「あっ、天華えまです!」の自己紹介、初っぱなからニコニコハッピーオーラが広がってて天国みたいな気分でした。すでに幸せが凄い。

 

○公演・舞台のお話

【初演1789はご覧になりましたか?】

月組さんは舞台稽古で見てました、ありちゃんとか出てるので。 ロックテイストでいつもと違う雰囲気を感じてた、とのこと。

【ダントンはパレ・ロワイヤルから登場ですが?】
「初演は門のくさりを断ち切ったぞ!(と共に冒頭のシーン)から登場するけど、今回はパレ・ロワイヤルからの登場なのでダントンの人となりがわかる(伝わる)ようにしています。」パレ・ロワイヤルからだと(結構)遅い登場。先生には″おにいさんおじさん″って言われてるようです。「人生経験豊富な人であることが伝わるように」、演じているとのことでした。「ダントンをつくるまでに凄く時間がかかって。そのままだねってよく言われるけど、つくるのに苦労しました。ダントンの方が100倍いい人。」そんないい人いない!って思いながらつくったそうです 。
「先生に怒られたり…怒られたりって言っちゃいけないですね、アドバイスもらったり…」(小池先生のまねしながら)「坂本龍馬ですよ!幕末の!幕末のあの!」
先生に坂本龍馬を参考にって言われて、「なんだそれって思いながら」つくっていったそうです。
人がついていける人柄のよさがあるのがダントン。
仏版のダントンがいるだけで安心するような、でも仏版は男性が演じてるから、今はフランス人と坂本龍馬のミックス、ハーフでやってる、そうです!

【銀橋のキスのシーンのアドリブ】

「そのときの空気で言ってます。何で?どうしたの?どうしたのかな?って本気で思ってる。人前でキスしてさ、みんな見てるじゃん!あれ道端だからね?!良くない!みんなの気持ちを代弁してます。」

【三部会ではセリ上でなにを話してますか?】

「他愛もない話をしてます。身なりは大丈夫か?とか。今日はロベスピエールが″ドキドキしてる″って言ってたから、落ち着けぇって。学年も近いし礼さんもいるので自由に、思っているより自由にやってます。」

(ここだったと思うんですが、「今日何話してたかなぁ?」って考えているときにちょうど三部会のPour un nouveau mondeが流れてリズムに乗る天華さんを見たはずなのですが、幻覚だったかもしれないです。″Donnez-moi du bleu pour dessiner d’autres cieux, en rouge et blanc, j’inventerai le printemps~~~″の部分が流れててノリながら考えてたと思うんですけど…?)(星組だと″国王はまだ現れないぞ、本気で会議を開くつもりがあるのか″の部分でノッてたはず)

【ボディパーカッション、誰の為に踊らされているのか、について】

礼さんがみんなをめちゃくちゃまとめてくれたそうです。「筋肉の細胞の全部から止める!って言って」(?)(聞き間違いかもしれない)

誰ためは捌けたら倒れそうなくらいエネルギーが必要で、「よく舞台上で立っていられるな?!」ってくらい大変。

KAORI先生がボディパーカッションも誰ためも振り付けしてくださり、踊りのすべてに、裏拍の振りとかすべてに意味がある、とのこと。
「捌けたあとに毎回ハァってなって、生気が抜けてます。魂こめてるといっても過言ではない。」

【サイラモナムールを歌う直前、革命家3人でどんな話をしてますか?】

「礼さんがバスティーユに行ったことがあるっていうけど(その割に)道を覚えてないとか言うので計画を練ってます。今日はロベスピエールが″地下はヤダ″って言い、デムーランが″わからない、暗いところはヤダからお前行け″って言われて…嫌なこと全部押し付けられてる!今度押し付けてみよ。」

「あとは礼さんが″バスティーユの大将知ってる″って言うので″大将だって!?″ ″筋肉隆々か大柄な男に違いない″って話とかしてます」

【ソレーヌについて】

「夜の女なんですよ!ダントン、マズリエ兄妹の顔面好きすぎじゃない?パパがしもだからママに似たんだねって。遺伝は髪だけじゃないんだね~」
「デムーランみたいな正統派なカップルと違ってダントンとソレーヌは大人なカップル。ダントンは夜の女を買っているけど、パレ・ロワイヤルに通っているのはそこの人が世の中を一番知っている人だと思っているから。ソレーヌはそうした中で出会って付き合い始めたと思ってます。 ソレーヌの女の強さに惹かれたと思ってます。」「兄と別れたあとに恋仲になるんですけど、 ソレーヌの(壊れた?)心を救ったのがダントン。ダントンの太陽はソレーヌで、ソレーヌはダントンに救われて、救われたソレーヌの姿がダントンにとってはいじらしいと感じてて。女性が男に寄っているのではなくお互いが立っていられる自立した大人なカップルです。強いところを見せつけあっているカップル。」

 

○オフの話

司会さん:会場を歩いてもらいます。手を上げているスタッフさんのところまで行ってください。
天華さん:「わかった!!行く!! 」(ペンギン歩きでペタペタペタ) (もうすっごく可愛くて!!)

【同期の話】

「ありちゃんの肩幅いじったり、いじるといじけるからいじけてる~って言ったり しもに天パだねぇって言ったり。小学生みたいだね??」

【卒業する有沙さんの話】

「有沙さんは輪っかのドレスでどーん!ってされるからどーん!って返してる。小学生みたいだね????困ったときにはみほに助けてもらってます。すごいいい子って言ったって言っとこ!」

ここで場所移動。ブロックとブロックの間の通路に立ってお話する天華さん。

天華さん:「こっちの人おしりしか見えない、どうしよ…?」

司会さん:くるくるしてください

天華さん:「くるくるする~」(くるくるくる)(マジで可愛い)

(ここで天華さんのお衣装の全貌を見ました。葉っぱとかお花の刺繍?織り模様?が入った黒のスーツに白いテロテロなブラウス、黒いソールと白い革のローファーをお召しでした!)

【寝る前のルーティーン】

「ストレッチ! 激しめストレッチしてます」

司会さん:どんなストレッチを…?おすすめとか…?

「やめた方がいい!皆さんがやるとたぶんカラダ壊しちゃう! ストレッチポールとか使って、あとはアキレス腱を永遠に伸ばしてるます。歌うときにここ(おしりから腰、背中の下の方にかけて) 、ここめっちゃ使うから!めっちゃ使うの歌うとき!いつもバキバキなんです。(カラダはってるみたいなことも言ってたかな?)あとは小説、小説読んでます。寝る間にケータイ見ないように、本読んでます。」

【布教したいことは?】

「としお!としお!鈴木敏夫さんです!みんな好きになって!!私鈴木敏夫さんの本いっぱい持ってる!!あとはやお。  私推しのことすぐ呼び捨てにしちゃうんです…」
司会さん:最新作は見ましたか?

「初日に見ました、あれ感想でわからないとかいう人もいて悲しくなりました…。(覚えてないけど、ここで映画を大傑作!って絶賛してたもよう、私は記憶が飛んでて覚えてないです)敏夫も駿もよろしく!!」

【得意料理は?】

「それ難しいんだよね、なにが得意ってわけでは………」
「東京に来ると同期につくってーーって(言われて)つくらされるんです。タッパーにお弁当みたいな感じつくって、みんなのリクエスト聞いて入れてお弁当みたいにして、あれ私みんなのお母さんだったかな?みたいな。ありにお重につくって!っていわれたときはさすがにそれは無理!って言いました。 」

司会さん:どんなものでも作れますか?

「同じ人間がつくってると思えば作れる。」

司会さん:プロのものでも?

「(被せぎみに)それはわかんないけど笑、同じ人間がつくってると思ってがんばる!」 (ダンブルドア軍団のときのハリーみたいな言葉だ…って思いながら聞いてました)

 

○ゲームコーナー!

今回は天華さんにまつわる○✕クイズでした。クイズの内容は覚えてるんですけど、順番までは覚えてないので、順不同になってます。

1.つい1789の曲を口ずさむ。○か✕か?

→ ○ つい歌っちゃうそうです。
2.公演でなりたいのはマリー・アントワネット。 ○か✕か?

→○ 「袖からいつも見てます!」

3.暑い夏、今年すでに清涼剤を3つ買った。○か✕か?

→○ 「今年はまだ1つしか買ってないと思う」

司会さん:なに買いましたか?

「ビオレのかけると冷たくなるやつです」(記憶があいまい)

4.大運動会が開催されますが、椅子取りゲームで絶対勝てる(勝ち残れる?)自信がある。○か✕か?

→✕ 「自信ない!みんなあの怖さを知らないんだよすっごい怖いんだから知らないんだよあの怖さ」(ガチで怖いことが伝わる恐ろしい椅子取りゲーム…)

5.スチール写真に右手が写ってますが、これは小池先生の指示。○か✕か?

→✕ 「スチールは自分で決めてます!」

6.次回大劇場公演はRRRですが、天華さんは演目が決まる前にすでに映画館でみていた。○か✕か?

→✕ 決まったあとにちゃんと見たそうです。(私もナートゥをご存知になるべき?)

 

○コーナーチェンジ!4年分のお茶会!

司会さん:開催できなかった4年の間に行われた公演の話を聞きたいと思います。

天華さん :「4年ぶん!??!?!4年分のお茶会やるの?!?!?」(のけぞって大ウケしてた)「覚えてるかな?」
司会さん:手元に公演写真のカードを用意したのでそこから1枚引いて引いたカードの公演の話をお願いします。

【1枚め モンテクリスト伯 ルイジヴァンパ】

「私の特技のやつ、んでありちゃんが(おとめの特技に)レモンを受けとることって書いてくれたやつだね」
「モンテやるって決まったときにやりたかった役。某映画のあれになりたくて…悪い言葉でいえばパクりました。私ジョニーデップになりたくて。あっ言っちゃった!!なりたかったんです。」
「かつらやさんが用意してくれたかつらもほどいて、はずして…あれ結構しっかり縫い止められているのにそれを勝手にはずして改造してつくりました。あのかつらはほぼ私がつくりました!」
「部下にレモンのパーツを買ってきて、つけてって言って渡してつけたりしてました。(それをみてた)ありちゃんからなんでくれないの~~って言われたけど、お前は部下じゃないっ!って最後まであげなかったです」

【2枚め エル・アルコン エドウィン

「齋藤先生にこういう役やらせたかったって言われて、よくわからないけどあっはい…って言って…これもみほに振られた。振るからひどいことされるんだよ…決闘のシーンに初演はなかったけどこのとき出させてもらって、でもそのあと凄くいいシーンでことさんがゴオォって燃えるとことかあったりして凄くいいシーンなのに、(決闘でやられてるから袖に捌けられなくて)幕降りるまで1人でずっと三角座りでいて悲しかった思い出です」

【3枚め めぐり会いは再び セシル】
「小柳先生のあてがきの役で。 いろんな先生にあてがきって言われるけど人格が違いすぎて…セシルもナサウィーも、ダントンもぽいっていわれるけど、どんな風に見えてるんだろ??? でもセシルは小柳先生から見た私がこうらしいです。」

【ステラボイス】

司会さん:最後はカードは引かずに、春に行われたステラについて聞かせてください。

(冒頭の内容は話に聞き入りすぎて覚えてないです)

「客席もキラキラしていて、下級生もやる気に満ちていて。与えられたものに責任を取ることが成長になるけど、座長という立場で経験できたことは人生の糧になりました。ミーマイの歌は夢だったので、警官とか最初いなかったけどわがままいって、下級生日替わりで出していいですかって中村先生に言ったら先生に心よくいいよって言ってもらえました」

(コンテのシーンは)「森先生にわがままいってつくってもらいました。中村先生が好きにやっていいよって言ってくださったので、わがまま言ってお願いしました。 ダンスだけで表現したい夢が叶って、まわりとか先生とか来てくれた人すべてに感謝です」

 

○お歌のプレゼント

ME AND MY GIRLより「街灯によりかかって」のプレゼントでした。

準備するからちょっと待っててね、とか可愛くおっしゃる天華さん、司会さんに好きなタイミングで…っていられてええぇ?!って戸惑う天華さん、前奏が流れて一礼して歌う天華さん、すべてが可愛かったです。

今まであれだけおしゃべりしてたのに歌ってって言われてすぐ歌えるの凄すぎて、歌われた瞬間からふわっとした空気に包まれる会場になってました。
″ちがう、ぼくはちがう 悪じゃない~″から雰囲気がどんどん変わっていって、素の天華さんでもあり舞台の天華さんでもありビルでもある、あの場所だけの特別な姿だったと思います。

 

○8月28日はお誕生日!ケーキのご登場!

ずーっと、「ふーしていいの?!」
(ふ~~~~~!)「さすがに1回じゃ消えない!」(ふーー!ふーー!)(青いろうそくだけが最後に1本残って)「さすが星組は強いね!」(ふーー!)(全部ろうそくの火が消えて拍手!)会員さんからのメッセージアルバムを見て「初恋のヤックルとこだま!」と楽しそうな天華さんが見れました。おめでたい~!!
両腕に抱えて席に戻る天華さんも可愛くて、ほんとペンギンみたいなキュートさでした。

 

○次回公演のお話

次は博多座でME AND MY GIRLにご出演。

「演目出たときは嘘だぁって思ったけど本当にやるみたいで。」

出演できて嬉しいという趣旨のお話でした。聞いてるこちらも感慨に浸ってたので、あいまいな記憶しかないです…

「博多は美味しいものいっぱいあるので、ぜひ来てください!」

次は宝塚スペシャル。 4年ぶりの出演

「宝塚スペシャルはお稽古場からキラキラしてて、スターさんしかいないから、私はお稽古場から楽しみたいと思います! 」

年が明けて2024年は元旦からRRR。
「ショーは指田先生の御披露目なので楽しみです。ぜひ来てください!」

(最後のご挨拶は怒涛の勢いだったので記憶から欠落しちゃってますが、もうちょっといろいろお話されてました!覚えてる方、教えて!)

 

○お別れのご挨拶

最後、退場されるときに「これは自分で持って帰る」とおっしゃって、お誕生日プレゼントのアルバムを両腕に抱えて退場されていました。すっごく嬉しそうにしてらしたのがよく伝わってきて…。最後の最後までお手をブンブン振りながら「ありがとうございました!また会いましょう~!!」って言ってくださって。こちらこそありがとうございましたでしたし、見えなくなるまでお手を振り続けてくださった天華さんのお姿が天使そのものでした。お茶会でいろいろなお話が聞けて、本当に天国に昇ったみたいな幸せな気分になります。もうこればっかりはどれだけ言葉を尽くしても伝わりきらない!ぜひ!天華さんのお茶会に!機会があったら!参加してください~~~~!!!

ヅカオタな自分とどう向き合えばいいのかわからない

近況(?)である。まとまりはないし、支離滅裂だと思うが、それでも吐き出したい気持ちがある。

最近、ヅカ観劇との向き合い方がわからない。観劇への気力も、体力も、失ってしまった。

きっかけは良く覚えている。4/3のステラボイスの観劇が終わったあと、「もしかしたら人生でもう2度と宝塚を観ないかもしれない」と本気で思った。ジェンヌさんのせいではない。完全に自分の感情のもちようのせいだ。

観劇の直前に祖父が亡くなったことも影響しているのかもしれない。身内の不幸と観劇は運良く?バッティングしなかったので、這ってでも行きたかったステラボイスを見に行った。それがいけなかったのかもしれない。

あれほど見たかった天華さんの主演舞台を見たのに、しかも激戦のバウホールのチケットを友の会で自力に取ったのに、虚しいほど寂しかった。心が虚空を見つめていた。わかりやすく言えば全く感動しなかった。

繰り返すがジェンヌさんのせいではない。今でもあの天華さんの素晴らしさはいくらでも語れると思う。だけどそれは今の私の心では虚飾の言葉になるからいつか言えるときが来たら話したいと思う。

あれだけ見たかった舞台を見たのに、受け取りたいものを受け取りたいように受け取れなかったのだから、もう私には宝塚を見る資格がないようにさえ思える。

夢白ちゃんが初舞台を踏んだ年にヅカオタになった自覚があるので、劇団の観客になって「研7」。今までは学校やバイトや仕事以外のすべてが宝塚とともにあった。観劇するためのお洋服。観劇するためのメイク。観劇そのものが純粋に楽しみだった。そして、観劇に付随するあれこれも楽しかった。コロナの前から見てたので、入り出のギャラリーもしたし、ファンクラブの会員じゃないのにファンクラブからお誘いが来てお茶会にも数回行った。自画自賛だけど心から楽しんでいたと思う。

でも、悲しいかな、ジェンヌさんのおっしゃるような明日の活力が得られたと実感しかことは少ない。どちらかというとあまりに美しく、儚い輝きを放つジェンヌさんを見て、自分の惨めさにがっかりすることが多かった。それでも見続けたのは、単に私が美しいものを愛しているからに他ならない。美しさの拠り所が宝塚だった。どんなに自分の惨めさにがっかりしても、ジェンヌさんの、宝塚の美しさは変わらない。美しさを手に入れたくて、美しさを一時愛でたくて、劇場に通い続けた。

でもそれももう終わりなのだろうか。世界で一番大好きなジェンヌさんはたくさんの拍手に囲まれて退団された。初観劇から8年も劇場に通って、ほとんど全部の大劇場作品を見てるのに観劇後に感想を言い合えるような友人は…たいがい1人で観劇しているのでいないに等しいと言えるかもしれない。(それでも私に話しかけてくださったり、お茶してくださったり、お土産をくださったりする天華さんのファンの皆様には感謝しかないです。ありがとうございます。どうして皆さんはそんなに優しいのでしょうか。)美しさを摂取しすぎて、心の中で飽和状態になったみたいだとすら感じる。数週間前にあまりのやるせなさに、大量のグラフや本や雑誌や舞台写真を処分したほどだ。

もともとは毎月新作が、もしくは月替わりの舞台作品が、一定のクオリティで表現される常設の劇場で観劇したくて宝塚を見始めた。(一回見るとほとんど全部を覚えてしまうので、ロングランで同じ作品を見続けるのは向いていない。)だからどんな作品でも普通に楽しんだ。なので未だに″トンチキ″とか″脚本演出が悪い″とかいう感覚がわからない。そういうお話、そういう見せ方なのだから、その枠の中でいつも楽しんでいた。1人で楽しむ技術に長けていたのだと思う。

もうすぐ1789が始まる。再演が決まったときにはとても楽しみだったが、チケットが取れず仕舞いなので心は暗いままだ。チケットが発売されたときにはすでに虚無ターンに入っていたので、チケット確保に奔走する気力もなく、それも相まって気分はどん底

結局のところ、私は宝塚とどう向き合えばいいのかわからない。楽しみたいのか、そうでないのかさえわからない。ファンクラブに入って、宝塚という世界に居場所を作ればそれで満足するのだろうか。*1惨めにならない美しさを手に入れれば、気が楽になるのだろうか。

ジェンヌさんに敵わないと思う瞬間は、ジェンヌさん自身がみるみる変わっていく瞬間を目の当たりにするとき。かつてのイメージからガラッと変身していく様は、たとえそれが変わらない毎日のとてつもない努力の上に成り立っていると知っていても、羨ましいと思う。自分のなりたい姿に、時間をかけて変身していく様は、なんて羨ましいのだろう。人知れず悩んでいるとしても、なりたい姿が見つけられること、見つけたなりたい姿に努力して近づいていくことができるのも才能だと思う。

私は宝塚を通じて何者かになりたかったのだろうか。どうすれば、少なくともかつてのように、受け取りたいものを受け取りたいように受け取れる日が取り戻せるのだろうか。

ヅカオタな自分とどう向き合えばいいのかわからない。

 

*1:ちなみに私はファンクラブに入ったことはないです。お金で応援する、貢献するということを絶対にしたくなかったから。学生時代に見始めたので、資金面での覚悟ができなかったのもあります。社会人になってからは継続的な資金源を持てるようになりましたが、それでもやはりお金で応援することはしたくありませんでした。入らないことのデメリットもありましたが、世界で一番大好きな方のファンクラブに入らなかったことに後悔はないです。最初から最後まで、私が愛したいように愛させてくださいました。

ヅカオタな自分とどう向き合えばいいのかわからない

近況(?)である。まとまりはないし、支離滅裂だと思うが、それでも吐き出したい気持ちがある。

最近、ヅカ観劇との向き合い方がわからない。観劇への気力も、体力も、失ってしまった。

きっかけは良く覚えている。4/3のステラボイスの観劇が終わったあと、「もしかしたら人生でもう2度と宝塚を観ないかもしれない」と本気で思った。ジェンヌさんのせいではない。完全に自分の感情のもちようのせいだ。

観劇の直前に祖父が亡くなったことも影響しているのかもしれない。身内の不幸と観劇は運良く?バッティングしなかったので、這ってでも行きたかったステラボイスを見に行った。それがいけなかったのかもしれない。

あれほど見たかった天華さんの主演舞台を見たのに、しかも激戦のバウホールのチケットを友の会で自力に取ったのに、虚しいほど寂しかった。心が虚空を見つめていた。わかりやすく言えば全く感動しなかった。

繰り返すがジェンヌさんのせいではない。今でもあの天華さんの素晴らしさはいくらでも語れると思う。だけどそれは今の私の心では虚飾の言葉になるからいつか言えるときが来たら話したいと思う。

あれだけ見たかった舞台を見たのに、受け取りたいものを受け取りたいように受け取れなかったのだから、もう私には宝塚を見る資格がないようにさえ思える。

 

夢白ちゃんが初舞台を踏んだ年にヅカオタになった自覚があるので、劇団の観客になって「研7」。今までは学校やバイトや仕事以外のすべてが宝塚とともにあった。観劇するためのお洋服。観劇するためのメイク。観劇そのものが純粋に楽しみだった。そして、観劇に付随するあれこれも楽しかった。コロナの前から見てたので、入り出のギャラリーもしたし、ファンクラブの会員じゃないのにファンクラブからお誘いが来てお茶会にも数回行った。自画自賛だけど心から楽しんでいたと思う。

でも、悲しいかな、ジェンヌさんのおっしゃるような明日の活力が得られたと実感しかことは少ない。どちらかというとあまりに美しく、儚い輝きを放つジェンヌさんを見て、自分の惨めさにがっかりすることが多かった。それでも見続けたのは、単に私が美しいものを愛しているからに他ならない。美しさの拠り所が宝塚だった。どんなに自分の惨めさにがっかりしても、ジェンヌさんの、宝塚の美しさは変わらない。美しさを手に入れたくて、美しさを一時愛でたくて、劇場に通い続けた。

でもそれももう終わりなのだろうか。世界で一番大好きなジェンヌさんはたくさんの拍手に囲まれて退団された。初観劇から8年も劇場に通って、ほとんど全部の大劇場作品を見てるのに観劇後に感想を言い合えるような友人は…たいがい1人で観劇しているのでいないに等しいと言えるかもしれない。(それでも私に話しかけてくださったり、お茶してくださったり、お土産をくださったりする天華さんのファンの皆様には感謝しかないです。ありがとうございます。どうして皆さんはそんなに優しいのでしょうか。)美しさを摂取しすぎて、心の中で飽和状態になったみたいだとすら感じる。数週間前にあまりのやるせなさに、大量のグラフや本や雑誌や舞台写真を処分したほどだ。

もともとは毎月新作が、もしくは月替わりの舞台作品が、一定のクオリティで表現される常設の劇場で観劇したくて宝塚を見始めた。(一回見るとほとんど全部を覚えてしまうので、ロングランで同じ作品を見続けるのは向いていない。)だからどんな作品でも普通に楽しんだ。なので未だに″トンチキ″とか″脚本演出が悪い″とかいう感覚がわからない。そういうお話、そういう見せ方なのだから、その枠の中でいつも楽しんでいた。1人で楽しむ技術に長けていたのだと思う。

もうすぐ1789が始まる。再演が決まったときにはとても楽しみだったが、チケットが取れず仕舞いなので心は暗いままだ。チケットが発売されたときにはすでに虚無ターンに入っていたので、チケット確保に奔走する気力もなく、それも相まって気分はどん底

結局のところ、私は宝塚とどう向き合えばいいのかわからない。楽しみたいのか、そうでないのかさえわからない。ファンクラブに入って、宝塚という世界に居場所を作ればそれで満足するのだろうか。惨めにならない美しさを手に入れれば、気が楽になるのだろうか。

ジェンヌさんに敵わないと思う瞬間は、ジェンヌさん自身がみるみる変わっていく瞬間を目の当たりにするとき。かつてのイメージからガラッと変身していく様は、たとえそれが変わらない毎日のとてつもない努力の上に成り立っていると知っていても、羨ましいと思う。自分のなりたい姿に、時間をかけて変身していく様は、なんて羨ましいのだろう。人知れず悩んでいるとしても、なりたい姿が見つけられること、見つけたなりたい姿に努力して近づいていくきとができるのも才能だと思う。

私は宝塚を通じて何者かになりたかったのだろうか。どうすれば、少なくともかつてのように、受け取りたいものを受け取りたいように受け取れる日が取り戻せるのだろうか。

ヅカオタな自分とどう向き合えばいいのかわからない。

 

ミュンヘンでの出来事

 もう時効だから言うけど、ドイツ・ミュンヘンで知らない人とご飯を食べて、おごってもらったことがある、

 渡独の前に半年ほどドイツ語の授業を取っていたのだが、そこの先生に「ミュンヘンに行くならここへ行きなさい」とご命令ご教授いただいたので、もはや行かなければならぬという使命感でその店に向かった。

 その店がこちら↓

ホフブロイハウス / Hofbräuhaus  

www.hofbraeuhaus.de

ミュンヘンといえばとりあえずここ、というレベルで有名なビアホール。

 最も、ドイツに来たからには飲めようと飲めまいとドイツビールを味わうことと、白ソーセージを食すことをしようと思っていたので、都合がよかったといえば都合のいい店でもあった。(この店の名物は言わずもがなだが、ドイツビールと白ソーセージ。)

だがしかし、いくら有名とはいえこの店はビアホールである。言わば居酒屋だが、まさか一人で入るわけにはいかない。とはいえ、行かなければならぬ。一人でもいいけど、行くだけ行って入るかどうかはその場で決めようと思っていた。

 そしたら、店の階段を昇ってたら背後から女性の声が聞こえてきて、おまけに日本語をしゃべっていた。何を思ったか、突然私は後ろを振り返り、見ず知らずのこの女性二人に「すみません、私一人で来たんです、ご飯ご一緒してもいいですか」などど言っていた。快く受けてくださったので、無事居酒屋で一人ビールを飲む日本人にはならなくて済んだのだが、今思えばよく快諾してくださったなとか思うし、そもそも何を根拠に声をかけたのかすらよくわからない。海外って恐ろしい。人をこんな風に変貌させるのだから。

 そうして、1000人が入るともいうこのビアホールに、居場所を見つけたわけである。

 素晴らしいことに、3人で食事をするので、この旅過去最高に豪華な食事にありつけることになった。

 まずはビール。ビールが飲めようと飲めまいと、ドイツに来たからにはビールを飲むという選択肢以外ない。(2度目) なのでミュンヘン白ビールをいただく。ちなみに、このときはビールの飲み方をすっかり忘れていて、しっかりとビールを味わいながら飲んだために、苦くて苦くて500mlのうち50mlくらいしか飲めなかった。(次のチャンスがあれば、ちゃんとのど越しを味わいたいと思う。) 隣の席の皆様ががっつりビールを飲み干していて羨ましかった。

 次にご飯。白ソーセージに、シュヴァイネハクセに、サラダに、チキンのソテーに、それはもうテーブルいっぱいにお皿が並ぶほど豪勢だった。白ソーセージだけ食べられればそれで良かったはずなのに、彼女たちのおかげでミュンヘン料理の主役シュヴァイネハクセなる豚のすね肉のローストまでいただいちゃったのである。感謝。圧倒的感謝。この度唯一、観光客っぽい食事をした瞬間。

 せっかくお邪魔させてもらったので、ちょっと彼女たちとお話しする。2人は高校がか大学だかの同期で、今は社会人。勤め先は違うけど、休みの日程を合わせて1週間の旅行で来たと言っていた。次の日にはノイシュバンシュタイン城に行くとも言っていた。行きずりの出会いだったけど優しい社会人のお姉さま方だった。

 そして、問題のお会計である。ちゃんと合計金額の1/3をお支払するつもりが、お姉さま方のご好意によりおごっていただけることになった。その理由は「社会人の財力は学生の比じゃないから、そのお金で卒業旅行楽しんで」というもの。優しすぎる。社会人の余裕がすごかった。お姉さま方、あの時は本当にありがとうございました。あのあとがっつり卒業旅行楽しみました。

お会計のときに店員さんを呼んだら、すぐ来てくれたのに、お店を出る準備に時間かかりすぎて店員さん待たせ過ぎてお会計せかされたり、英語のメニューが1つしかなくてドイツ語のメニューを見て半年しかドイツ語勉強してないけど意外と分かるもんだなって思ったり、レギュラーメニューにはビールのサイズが1リットルしかなくてさすがのサイズ感だったり(テーブルに立ててある小さなメニューには小さいサイズのビールも載っていた)、楽しかった。

 

 

 

 

 

 

2020年最大の危機

いろいろすっ飛ばして、ヨーロッパ旅行中の最大の思い出を書こうと思う。

ロンドンからミュンヘンまでのフライト前日、一応フライト時間を確認しようと思ってメールを開いた、
そこには一通のメールが届いていた。
「明日のフライト、欠航になりました。朝6時半発のフライト再予約しました。」
………………………?????
意味がわからない。ロンドン滞在中、あの雨と曇りで有名なロンドンに滞在中、一度も雨や曇りにならずむしろ快晴だったのに、今さら欠航なんてあり得ない。
しかもお昼真っ只中の12時発のフライトなのに。
あと6時半発ってどういうこと?ホテルを3時か4時に出ろって?いくらなんでも無理じゃない?電車動いてる?

こんな嘘みたいなメールが信じられるはずもなく、私は
「信じられないから最初に予約していた12時発のフライトの、オンラインチェックインをしよう」
と思い立った。オンラインチェックインをすればフライトには乗れるから。

しかし、システムというのは優秀で、航空会社のサイトにログインしたとたん、また「予約していたフライト、欠航になりました」と出てきた。嘘ではなく本当のことだった。だが、よく読むと「再予約のフライトは変更できます」と書いてある。候補は9時、17時、22時。微妙にもほどがある。17時と22時のフライトだとミュンヘンにつくのが日没後になる。ちょっと危険。9時ならまあ頑張れば早起きできる時間だし6時半発よりは遅起きできるし、これにしよ。これ以上欠航とか嫌だから先にチェックインして、チケットは紙で欲しいからチケットだけは空港で発券しよ。
という感じで前日はいい感じに終わった。

フライト当日。24時間オープンの受付とはいえ、6時半にチェックアウトするのは忍びないが、だかしかしこちらにはフライトが待っている。申し訳なく受付の方に挨拶をし、チェックアウトを済ませる。
冬のロンドンの日照時間なんてたかが知れてる。真っ暗。駅から徒歩2分のとこに泊まっててよかった。とかなんとか思いながら20kgのにスーツケースをごろごろして駅に向かう。
予定どおり6時40分の電車に乗って、このまま7時半には空港につく。

はずだった。

空港まであと30分くらい、といった頃合いに、電車が止まった。ある駅で止まってドアが開いたあと、動かないのだ。ヨーロッパで電車が遅れるなんてよくあるし、そんなに気に止めなかった。
止まってから5分後。なんか英語でアナウンスしてるけど乗客全員気にとめてなさそう。
止まってから15分後。「▶▼▧▫♪♨⑳¬<÷⁄……。コントローラーが壊れた。いつ動くかわかりません。」
ちょっと状況がよく飲み込めない。だけどほとんどの乗客がホームに降りて改札を出ようとしている。こういうときはおとなしく大勢に従ったほうがいい。
出たのはいいけど、セントラルロンドンの外、知らない土地の知らない町の、知らない駅に一人ほっぽりだされた私。バスもないし、ましてタクシーとかは流しでいない。
空港まで直通の電車で、こんな朝早い時間にスーツケースを持って乗ってる人たちなんて決まっている。全員空港に行く人たち。しかもフライトのため一刻を争う。言葉が通じる人どうしとか、友達どうしとかで、皆どうやって空港にまで行こうかと相談していた。どうやらバスを待ったりUberを呼んだりしているみたい。
「じゃあ私も誰か良さそうな人を誘ってUber呼ぼ」と思って一人でいた女の人に声を掛けようとした。
そのとき、さーっと車が1台止まった。2人組の女の子が乗り込もうとして、私が声を掛けようとした目の前にいる女の人もその女の子に声を掛けて乗り込もうとしている。これがUberみたい。
これで私も声を掛けなかったらどうなるんだ?!
もはや後先考えず、「私も乗せて」と声を掛けていた。
女の子たちはすぐに承諾してくれた。だけどUberの運転手のおじさんが難色を示した。そりゃそうだよね、だって2人でUber呼んでるのに4人で乗ろうとしてるんだもん。Uberは前払いだし、要は単価が落ちる。
私も必死で「お願い!乗せて!」って言うし、Uber呼んだ女の子も「いいじゃない、あとまだ2人分の席が空いてるじゃない!」と言い張ってくれて、私も乗れることになった。
この時、実はUber呼んだ女の子に「ターミナル4に行く?」と聞かれていた。私はターミナル5だったけど、ここでターミナル4じゃないって言って乗れなかったらどうなる。空港に行きさえすればどうにかなると思って「ターミナル4」と言ってしまった。あとであんな大変な目にあうとは知らずに。

無事乗ったのもつかの間。このときフライトまで2時間を切っていた。いつごろつくんだろうと思い、グーグルマップを開いて現在地を表示する。青いマークがものすごい勢いで東に進み、このおじさんどんだけかっ飛ばすんだろうとか思いながら爆速で進むマークを追っていた。だいたい45分くらい経ったころ、無事Uberは空港のターミナル4についた。お金を払うつもりでいたけど、Uberは前払いだし、みんなフライトが迫ってるのもあって、Uber呼んだ女の子2人組はなにも言わず、私も「本当にありがとう!!!」と言っていたらお金を払わずじまいになってしまった。あのときは本当にどうもありがとう。

さて、ここからターミナル5に行かなければならない。Uberに乗ってる間に調べておいた。巡回バスがあるみたい。バス乗り場を探して手当たり次第に聞いて回った。
5分くらいでバス停が見つかったものの、フライトまで1時間半を切っている。5分待っても来ない。10分、20分。まだ来ない。しびれを切らして近くにいる係員にいつくる?って聞いたけど、もうすぐ来るとしか言わない。あんまり来ないもんだから、「私ずっと待ってるんだけど、全然バスが来ないんだけど!?!?」って言ったらしぶしぶ調べてくれて「あと13分で来るよ」と言われた。あと13分?!フライトまで30分を切ってしまう。でもここから余計に動いて時間をロスして飛行機乗れなかったら元も子もない。
と思ってあと13分待つことを決めたら、一人のおじさんが声を掛けてくれた。
おじさん:バス待ってるの?何時のフライト?
私:バスがね、全然来ないの。私、9時発のフライトに乗るの。
おじさん:9時か……タクシー乗ったほうがいいんじゃないかな?
とここまで話していたら、しぶしぶバスの時間を調べてくれた係員のおじさんがこの話を聞いていたらしく、「9時発ならタクシーだ」と言いきってタクシー乗り場まで連れていってくれて、タクシー乗り場の係員のお姉さんに話をつけてくれた。

お姉さんに連れられてタクシーに乗せてもらい、タクシー運転手のお兄さんには「ターミナル5に行くの!すっごく急いでるの!!!」と心の底から思いを込めて叫んだ。
お兄さん、とっても優しくてあと10分でつくから、あと10分だよ、あっちがターミナル5だよ、あと5分だよ、入り口に横付けしてあげるからね!ってしゃべってくれた。感謝。
その間、チケット発券で時間をとられるのを防ぐべく、どうにかこうにかチケットを手にする方法を模索し、アプリをダウンロードし、ログインし、電子チケットを手に入れた。偉いと思う。
10分後。お兄さんは本当にターミナル5の入り口に横付けしてくれた。お金を払って、ありがとう~~って叫びながらフライトまであと30分の所でターミナル5についた。
一番最初に見つけたグランドスタッフのお姉さんにバックドロップの場所を教えてもらい、急いでバックドロップして、フライトまであと20分のところでセキュリティチェックをパスした…はずだった。

国際線に乗るときは液体物の持ち込み制限がある。日本だと係員がx線検査の前にチェックしてくれるけど、海外だと液体物の袋を鞄からだして、一緒にx線検査を受ける。このことを知らずに、液体物を鞄に入れたままでもいいと思ってしまい、見事に検査に引っ掛かった。半分くらいの人が引っ掛かってたから知らない人も多いんだと思う。
引っ掛かった人はみんなフライトが迫ってるからちょっとイライラしてる。早くしてくれって係員に言って、係員からそうね、でもチェックしないといけないから、こうなったのはあなたのせいよとあしらわれてる人もいた。
私の前に荷物のチェックを受ける人が5人いて、私の分のチェックが始まったのは15分後。手のあいたお姉さんが私の分のチェックを早く始めてくれた。液体物は鞄の外にだしておかないとダメよってそこで教えてくれた。

フライトまであと5分。ようやくセキュリティチェックが終わり、また近くにいた係員を捕まえてこにゲートどこですかー?!って聞いて、空港中を走り回り、9時ちょうどにゲートの一番最後に乗り込む人たちの一番最後尾に紛れ込んだ。たぶんゲートが開くのが遅くて、まだ全員乗ってない状況だった。

座席に座ったとたん、私のロンドンの思い出、これが全てだわ…って思った。
(ちなみに、日本だと飛行機にはチケットに書いてある決められた座席に座るけど、ヨーロッパじゃその辺適当。ロンドンからミュンヘンに行くときも、飛行機の指定の座席に座ろうとしたら違う人が座ってて「お母さんと一緒に座りたいから君は僕の席に座って」とか言われた。そのあとも何度が席を立たされたり移動させられたりしたけど、CAさんはなにも言ってこなかった。乗客が自由に席を交換してもいいらしい。ちょっとこちらとしては腑に落ちないけど。)